オープニングビデオ
2008年4月から6月まで放送されたアニメ「美鳥の日々」。不良少年とお嬢さまのラブコメディと書いてしまうとありきたりな設定と思われがちなのですが、実はとても優良ラブストーリーですこのアニメ、とても評判がよかったです。
原作情報
原作は 2002年から2004年まで少年サンデーで連載されていた同名漫画「美鳥の日々」。作者は井上和郎、小学館から全8巻が既刊されています。
あらすじ
主人公の沢村正治は喧嘩に明け暮れる高校生で、その腕っ節の強さと荒っぽさから「狂犬」「悪魔の右手」を持つと近辺の高校生からも恐れられる存在。正治自体は、高校生らしくかわいい彼女とラブラブな高校生活を夢見ている。ところがその荒っぽさから、近辺はおろか同じ高校の女子からも恐れられ、彼女どころか女子は近寄ってさえこないので、話さえできない日照り状態。
ある日突然、正治の右手が少女に変わる異変が起きます。右手に現れた少女は春日野美鳥、近くのお嬢さま高校の女子高生で正当なお嬢さま。実は美鳥は正治に恋をしていたものの、その内気さゆえ近寄ることもできずに遠くから想うだけの日々を送っていました。いつか話をしてみたい、付き合いたいという夢はあったもののただ思い続けていました。その思いが募りすぎて、とうとう魂だけが身体から離れ、正治の右手に取り憑いてしまったのでした。
いきなり、右手がミニサイズの女子高生に変わった正治は、最初困惑してしまいますが、次第に状況にも慣れ、毎日一緒に生活するうちに、美鳥に心を許すようになり、だんだん美鳥の樽沿いが正治の中で大きくなっていきます。
正治の右手が美鳥という事態は二人にとって隠し通さなければいけないトップシークレット。ところが、この事態で二人に度々トラブルがふりかかってきます。
最終的に右手の美鳥はいなくなってしまうのですが、その後二人の行方は、、、。
登場人物
見所
1。正統派なラブコメディーは久しぶりにみてもとにかく楽しい。
2。とにかくかわいい美鳥。
3.脚本がとにかく良い
平凡な設定なのに、飽きさせなく、話がとにかくよくまとまっています。沢村の鈍感さと美鳥のひたむきなかわいらしさが対称がよく描かれていて魅力的です。沢村の優しさ・気持ちの変化の描きかたが秀逸で話に引き込まれます。
人物の描きかたも秀逸。正治がもともとケンカが好きだったわけではない、と言う部分が上手に表現されていて、「なんだ良い人じゃん!」的にだんだんともてていくモテていい主人公で好感が持てます。
また右手の美鳥とセイジがだんだん惹かれあっていく過程にハラハラドキドキします。甘酸っぱくなる胸キュン度が高くて楽しめます。
ラストの大どんでん返しが上手に作られていて、上手くまとまった作品でしょう。
4. お宝ショット?!ぽろりも普通に
少し向かいのアニメ作品のため、規制もすくなかったのか普通に胸ポロリが出てきますが、下品ないやらしさがなく、さわやかです。むしろ現在の規制のかかった作品のほうが下品な表現が多いかもしれません。
最近のアニメのラブコメ物は、ラノベだのハーレム展開だのという流れが多いので、久しぶりに正統派ラブコメアニメを見れて楽しめたという意見も多数。
5。サブキャラも魅力的
サブキャラの美鳥のライバル綾瀬さんも、嫌な感じとみせかけてその後の展開で一変し、彼女の健気さがよく描かれています。最終回で振られてしまったときにはかわいそうで同情してしまいます。他のキャラクターも、多少暴走気味ながら勇気を持って痴漢を注意する高見沢くん、美鳥の恋を応援する幼馴染の出来杉くん的な耕太くん、意識不明におちいった美鳥を救おうと色々と走り回る美鳥の母等、出てくるサブキャラも良い人続出でほっこりします。
まとめ
久しぶりの正統派ラブコメはやっぱりおもしろかった!という意見が続出の優良ファンタジーラブコメ。登場人物の描きかたも丁寧で好感がもて、ラストのどんでん返しまで飽きさせずにはまり込む作品です。15年ほど前の作品ですが、今見返しても胸キュンをお約束できる作品でおすすめです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E9%B3%A5%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85
https://www.anikore.jp/anime_review/625/