2017年も冬期を迎えていますね。今年もたくさんのアニメが放送されましたが、そのなかで私のダークホース的におすすめの作品は「ACCA13区監察課」。独特な雰囲気と壮大な世界観で圧倒的な魅力の作品です。ACCA13区監察課の世界観やあらすじを交えて、魅力を紹介します。
作品紹介
ACCA13区監察課は、架空の王国での政治的な問題が絡む、SFサスペンス。原作はオノナツメ氏の同名漫画「ACCA13区監察課」。「月刊ビックガンガン」で2013年から2016年まで連載、現在全6巻完結で発売されています。本編の連載は終わっていますが、続編として「ACCA13区監察課S.P.」が続いて連載中で、現在こちらも1巻が既刊されています。S.Pのほうは本編のサイドストーリで、それぞれの登場人物にスポットをあてています。 登場人物が人間臭く感じられるエピソードがたっぷりで、さらにACCAにはまってしまうこと間違いなし。
ACCA13区監察課の世界観
物語は架空の王国「ドーワー王国」でのお話。ドーワー王国は13の地方自治制区がある国で、首都はバートン。この国は成立100年の国家で、現国王は第3代国王。先代の国王統制時にクーデターが起こりかけたが、平和的解決で治ったことがあるという歴史があります。
このクーデターが起こった時に結成されたのがACCA。ACCAは政治と独立した民間組織として、警察、消防。医療などの機能を担当しています。ドーワー王国はイメージとしてはヨーロッパの小国のイメージです。
あらすじ
主人公が属するACCA監察課は、各自地区でACCAの組織の業務が適正に遂行されているかを監視する内部監査部門。“もらいタバコのジーン”と異名をもつ監査課の副課長ジーン・オータスは、移動が苦手な課長に代わり、13の区の視察旅行に出かけ、各区で部下たちと仕事をしたり、なにやら不穏なことに巻こまれたり、、、。ちなみに設定では、この時代タバコは高額課税が課されて、富裕層だけが楽しめる娯楽となっています。
登場人物
見所
かっこいいお洒落な雰囲気と絵柄に秀逸なストーリーテラー
類似するようなものがない、独自の世界観が魅力。キャラクターのデザインも独特で魅力があります。架空の異世界の物語ながら、ヨーロッパの絵本的なファンタジー感があり、しかもストーリーがしっかりしているサスペンス。音楽もJAZZぽいものを含め、なにかとおしゃれです。
飯テロ的なおいしそうなスイーツや食べ物がぞくぞく
原作でもさんざんおいしそうだった、所々に出てくる食べ物やお菓子が、アニメだとカラーになりさらにおいしそう!ACCA監察課のメンバーが、10時と3時になにかとおやつをするのですが、参加したい!!と画面をみつつ悶えてしまいます。特に、各区ごとに名産品?が登場するので毎回の楽しみのひとつとなります。アニメ版のHPでももお菓子占いなどもありますので、ぜひ楽しんでみてくださいね。
おじさまが渋くてかっこよすぎる
オノナツメ氏の作品では、とにかくいつもおじさまがかっこよく魅力的に描かれていることが多いのですが、アニメになるとどうかなーとちょっと心配していたのですが、杞憂でした。アニメになってもおじさまはしぶくてかっこいいです。なんというか味があるのです。
まとめ
国の政治陰謀を取り巻く、組織の中の力関係と不穏な雰囲気、組織に生きる人々の生き様がリアルです。アニメでこれだけ上手に人間関係を描いている作品もめずらしのではないでしょうか。絵柄や音楽がおしゃれなだけでなく、本筋の話もとても面白い良作です。最初の数編は話の流れがゆっくりなので退屈気味にはなりますが、後編はサクサクと話が進みます。