人気再燃!はいからさんが通るが現代でも受ける訳

アニメ_はいからさんが通る

2017年、歴史的名作ラブコメ漫画「はいからさんが通る」が劇場版アニメになるというので最注目されています。ご存知の通り、この漫画はアニメ、ドラマ、宝塚で何度となく再演されている名作中の名作。今回は劇場版アニメになったということで、はいからさんが通るを改めて、振り返って見たいと思います。

原作情報

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大和和紀著の「はいからさんが通る」は1975年から1977年まで週刊少女フレンドで連載されたラブコメ漫画。なんと40年も前の作品です。コミックス全8巻、文庫版バージョンも発売されています。コミックスには本編以外にも番外編も収録されています。舞台は大正時代で、大正デモクラシーから関東大震災まで、激動の時代を通して結ばれる大恋愛物語。

連載当時のサブカルに由来したギャグをいれつつも、物語の底には新しい時代に起こった頑張る女性への応援の気持ちが込められています。
大正時代の日本の女性思想家、女性解放運動家であった平塚らいてうが雑誌「青鞜(せいとう)」に寄稿した有名な文章「元始女性は太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他によつて生き、他の光によつて輝く。」が物語の全編を通して

あらすじ

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舞台は大正。「はいからさん」こと花村紅緒は元気な女子学生。元気がありすぎて、竹刀や大槍を振り回し、喧嘩をすれば向かうところ敵なし。早くに母をなくし、陸軍将校の父や、母親代わりのばあやにも、あまりのじゃじゃ馬ぶりに心配されている。あることをきっかけにイケメン将校の伊集院忍と知り合い、実は彼が祖父母の代からのフィアンセだと聞かされる。内心忍にときめきつつ素直に認められない紅緒は、なんとかして婚約を解消させようと抵抗して騒動を起こしまくる。痺れを切らした父の命で、伊集院家に花嫁修行に出される紅緒だが、あまりにも花嫁候補としてのダメっぷりにあきれられつつ、伊集院家でさらに騒動を起こす紅緒。時間が経つにつれ、だんだんと紅緒と忍はお互いを想いあうようになる。しかし、時代と非情な運命により二人は離ればなれに。

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戦争が終わり、外地に出ていた忍の戦死の知らせが届き、紅緒は嫁ぐ前に未亡人同然に。しかも伊集院家は没落しかけてしまう。紅緒は伊集院家を放ってはおけず、家を支えるために働きに出る。なんとか仕事をみつけ、女嫌いのイケメン編集長青江冬星のもとで雑誌記者となる紅緒。あるとき革命の起こったロシアの亡命貴族ミハイロフ公爵をみかけ、紅緒はあまりにも忍とのそっくりさに呆然とする。
愛した忍を忘れられない、けれども力強く生きる紅緒を間近で見続けている冬星は、だんだんと紅緒に好意をもつようになる。
やがてミハイロフ伯爵の秘密が明かされる。愛する忍、でも皆の幸せを優先する紅緒が選んだ道は。。。

登場人物

アニメ_はいからさんが通る5 花村紅緒(はなむら べにお)

 

主人公。剣道槍道が得意のじゃじゃ馬女学生。お酒を飲めば酒乱でトラブルを起こしまくる。家事全般が大の苦手。つくねが大好物。正義感が強く気立てはやさしい。しかもガッツもある。
アニメ_はいからさんが通る6 伊集院忍(いじゅいん しのぶ)

 

紅緒の婚約者。陸軍少尉。伊集院伯爵の息子で母親はドイツ人のハーフイケメン。ほがらかで優しいが、意外と皮肉屋。可愛がってくれた祖母の願いのため、紅緒と婚約するが、紅緒を知るにつれて本当に惹かれていく。派手な容姿で誤解を受けることもあるが、優秀な軍人。戦地のシベリアで作戦行動中行方不明になり、戦後戦死の知らせが家族に届く。
アニメ_はいからさんが通る7 藤枝蘭丸(ふじえだ らんまる)

 

 

花村家の隣人で紅緒の幼馴染。歌舞伎の女形役者。小さいときから紅緒に片思いしている美少年。何かとトラブルメーカーでもある。ずっと紅緒を一途に思うが、報われずいつも弟分としてしかみられずにいる。
アニメ_はいからさんが通る8 北小路環(きたこ たまき)

 

紅緒と同じ女学校に通う親友。成績優秀で眉目秀麗な美少女。進歩的な考え方で女性解放運動に熱心。実は忍に片思いしていたが、親友の紅緒と忍が婚約者で、忍の気持ちを知った後はきっぱりと身を引く。卒業後は新聞記者の記者として活躍する。
アニメ_はいからさんが通る9 青江冬星(あおえ せい)

 

零細出版社「冗談社」の編集長兼社長。超美男子。実母の高度がもとで女嫌いになる。はじめは女扱いしなかった紅緒だが、深く知るようになると紅緒の力強さや健気さに好意を寄せるようになる。
アニメ_はいからさんが通る10 鬼島森吾(おにじま しんご)

 

忍の元部下。戦いで隻眼左の頬にも傷のあるスカーフェイスの強面。シベリアで戦死したかと思われていたが、生きながらえ、満州で馬賊の党首となる。

人気の理由

人気が再燃しているはいからさんが通るですが、連載終了してからなんと40年。ちょうど復刻版も出ていたので、読み返してみると今でもどっぷりハマりました!現代の女性の心をつかむのはなぜなのか。読み返して改めて思ったのは、今も変わらない女性の生き方の理想を描いているからかもしれません。はいからさんの舞台は大正時代。女性解放運動を平塚らいてうが始めようとしていた時代です。そしてはいからさんの連載が始まった1975年は、日本で女性の社会進出が今日のように当たり前になる、ほんの少し前の時代でした。作者の大和和紀さんが描きたかったのは、もうすぐそこに来ていた、日本の女性の生きかた、働きかたを女性たち自身が考え、決めていく時代の話だったと思います。
この作品には、ただ単なる王道ラブストーリだけじゃない魅力があり、それが現代女性の心をひきつけてやまないのだと思います。

まとめ

子供の頃にいつも次の展開をわくわくどきどきとしながら、読み進めたときの気持ちを思い出しながら復刻版を読みました。今でもとても楽しめる作品で、今まで何度もアニメ、舞台などで再演され続けているのか、魅力を再確認しました。働く女性にもお勧めの作品です。